
今日から5月。

1886年にシカゴの労働者が「8時間労働制」を求めてストやデモを行ったことを記念し、1889年の第二インターナショナル創立大会でこの日を国際的な労働者の祭典・万国労働者団結の日と定め、翌1890年に第1回メーデーが開催されました。
日本でのメーデーは1920(大正9)年5月2日に上野公園で行われたものが最初で、その後全国に広がりましたが、1936(昭和11)年に政府によって禁止され1946(昭和21)年まで中断されました。
元々は、ヨーロッパでこの日に行われていた春祭りで、花の冠を被らせて「5月の女王(May Queen)」を仕立て、遊戯等して楽しむ日でした。
かっては労働者の祭典として我が街延岡でも同盟系と総評系で派手な集会や市中デモなどをやっていましたが、今ではその面影は微塵も残っていません。
それだけ労働者の団結が弱くなった証でしょうね。
この「メーデー」ですが、生死を分ける救援コールとしても使われます。
映画などでエンジントラブルなどに遭遇した飛行機のパイロットが「メーデー! メーデー! メーデー!」と救援を求めて叫ぶアレです。
この「メーデー」は、フランス語の venez m’aider が語源で、「私を助けに来て!」というフレーズの一部分 m’aider(私を助けて)だけが残ったものです。
全世界が新型コロナウイルスと戦っている今、まさにメーデー!メーデー!メーデー!ですね。
最終更新日 : 2020-05-01