前日までの強風が嘘のように治まった憲法記念日のこの日、海も凪ぎになり絶好の釣り日和に恵まれたのでした。

釣り人の考えは誰しも同じ、島野浦はどの渡船もどの磯も満員御礼、聞くところによると北浦も瀬上がりする磯が無いくらい、門川も1便に乗り切れないほどだったそうです。

瀬割りのジャンケンを終えたらエンジン全開で沖磯へ。

「ヒラバエ」を皮切りに次々と釣り人を降ろしていきますが、私たちの名を呼ばれません。
最後の方に呼ばれて瀬上がりしたのはナ、何と「弥作バエ」。
延岡磯研の甲斐、権藤会員、大黒丸常連の山本さんと一緒に島野浦唯一の当番瀬「弥作バエ」に瀬上がりしたのでした。
そして、昔一緒に男女群島へ行っていた赤田御大がイシダイを狙って船付けの底物ポイントへ。
本来ならばこの日の当番は琴姫丸だったそうですが、琴姫丸が都合により出船しないってことで譲って貰ったのです。
がしかぁ~し、昔は天下の名礁「弥作バエ」として北浦の「中のハエ」と並んでA級ポイントを誇っていたのですが、最近はその食いや人気も斜陽の兆しが著しく、釣り人が一人も瀬上がりしてない寂しい光景を見る事も度々あるのが最近の「弥作バエ」、正直私は複雑な気持ちでした。
それでも2級ポイントに比べれば大いに期待の持てる釣り場、私がゆっくりと朝飯を食っている間に二人は早くも竿出し。

私同様に曲がった腰でマキエを打つ権ちゃん、二日連チャンの疲れにもめげず気合が入ってました。

私は8時半過ぎにはあまりの暑さにジップシャツを脱ぎ捨て、半袖一枚での釣りです。
それまでバラシを繰り返していた甲斐君がまたまた竿を曲げたのは11時前。
足下から張り出した沈み根によってことごとく飛ばされていましたが、少々強引なやり取りで取り込んだのは、
結局この日最大となった700㌘サイズの口太でした。
噂通り、食いは激渋。
お昼までに釣れた魚は山本さんが600㌘サイズ2匹、権ちゃんと私が同サイズ1匹に私がイサキを1匹、甲斐君が ⇧ の口太1匹でした。
弥作バエに限らずこの日は周りの「ニノハエ」や「グンカン」なども全く竿が曲がりません。
大黒丸代表でジャンケンをして真っ先に「ヒラバエ」に瀬上がりした吉田くん達3人グループも全くアタリが無いとの事でした。
そこで私は、近所のおばちゃんに『チヌを釣ったら持って行くよ』と言っていた手前、お昼過ぎに思い切って地方周りのチヌのポイントへ瀬変わりを敢行し、
クーラーに腰を下ろしてじっくりチヌを狙ったのでした。
しかし釣りとは誠に皮肉なもので、クロを狙えばチヌが釣れたり、チヌを狙えばクロが釣れてみたりと、思い通りにいかないのが常です。
この日も、チヌ狙いの底ずらしの仕掛け食って来たのはこの45㌢に満たないけれども中々に良型の口太だったのです。
15時30分頃にヒットしたのですが、一度足下の根に張り付かれたものの、何とか引き摺り出して取り込んだ価値ある1尾でした。
これ以外にも2匹の口太と2匹のカワハギを取り込み、チヌのアタリを捉えることが出来ないままに竿を畳み、
一人 👍 サインをして自撮り、
満員の釣り人が乗った回収の渡船に乗り込んだのでした。
第八大黒丸、島野浦の海、楽しませてくれた魚たちありがとう。
この日の釣果。
刺身や煮付け、塩焼きなどで美味しくご馳走になります。
チヌが釣れなかったので二番目に大きかった口太を帰り際に前述したおばちゃんに進呈、近々野菜となって帰って来ることでしょう。
参考までにこの日の私の仕掛
フィッシングベース海クン 藤原義雄氏 試作藤原ウキ超遠投 00
ガン玉 ヤマワ ゴム張りガン玉4~5号