凝りもせずフカセでイサキを狙って釣行したのは6月4日(土曜日)、中潮の最終日でした。
エンジン換装のため一ヶ月近く係留されたまま動かない第八大黒丸を見ながらの出港は、寂しいものがありましたです。 

この日は風も微風で凪、良い天気が数日続いたので絶好のイサキ日和でありました。 

この日の琴姫丸の釣り客は、
大黒丸常連の二瓶さんと友碇さん、平川さんの三人に、琴姫丸のお客さん二人に私の6人。
二隻の渡船による一番に降りる瀬の話し合いが付かなかったようで、二隻で瀬取りの順番を決めるジャンケン。
本船がジャンケンに勝ったか負けた知る由も無く、琴姫丸は真っ先に「平バエ」に瀬付け。
此処に二瓶、友碇、平川さんの3人が瀬上がりし、「福原バエ」に一人、
「シオフキの東」に一人が降りて、私は「シオフキンの西」に一人で瀬上がりしたのでした。
隣は他船の釣り人が降りた「シオフキの中」、その向こうが琴姫丸の釣り人が降りた「シオフキの東」。
この日の土々呂港の潮汐。
この日の朝飯はあんかけ団子。
今日こそはイサキが6匹釣れますようにと、海にお願いして午前6時5分に第一投。
するとおまじないが通じたのか第一投からイギスがヒットです。
イサキとは違いましたが、イサキよりも美味しいイギスは嬉しい外道でした。
その後さらにイギスを一匹追加して、狙いのイサキが7時48分にヒットしました。
腹パンパンの美味しそうなイサキににんまり、これに気をよくして遠投して狙うものの後が続きません。
その内に、マキエを打つ度に水面に波紋を見せて浮き上がってくるデカイ奴が気になって仕方無くなってしまいました。
多分、デカいイズスミに交じってデカバンのオナガや口太がマキエに反応しているのでしょう。
イサキがあまりに食わないこともあって、8時半頃ついに誘惑に負けて浮気をしてしまったのです。
イサキ仕掛けそのままのハリスに小さなカヤウキをセットし、マキエの中のオキアミを鈎に刺してウキ下1尋弱で投入してマキエをドバっと打つ釣り方で、2回食わせましたが、ハリス1.7号では手も足も出ずに瞬殺です。
9時半頃、琴姫丸が弁当の配達と見回りでやって来たのを機に、かなり迷いましたが思い切って気になっていた「平岩」への瀬替りを敢行したのでした。
気になっていた「平岩」とは、先のGFG宮崎県支部懇親釣り大会の時にその「平岩」で、男女群島の相棒の平野さんが40㌢近くありそうな良型のイサキを8匹も釣っていたことだったのです。 

この日の対象魚はクロオンリーだったのでクロを釣ってなかった彼が入賞することはありませんでしたが、しかし、私は此処でこんな良型のイサキが8匹も釣れていたことなど始めて目にしたので、これを自分で実際に確かめてみたいと思っていたのでした。
ちなみにこの日、此処から4人が竿を出してクロはゼロ匹だったばかりか、イサキも平野さんが釣った8匹のみだったのです。 

私は普段は沖に向かって一番右端の高い方に釣り座を構えて釣るのですが、この日は平野さんが食わせた低い方の東側の角から竿を出しました。
竿1本半の深田ダナから最初に食って来たのは、想定外の口太。
GFG懇親釣り大会の時、4人ともに1匹のクロの顔も見なかったのに、これにはがっかりでした。
その後もタナを変え、サシエを変え、ポイントを変え、粘りに粘って仕掛けを打ち直すものの、
釣れるのは手の平から足の裏サイズのクロばかり、
これにブダイが釣れたり、サンノジやボラが釣れたりと竿の曲がりは楽しませて頂きましたが、イサキの気配が全くなかったのには意気消沈でした。
午後3時半、ついに音を上げてギブアップして釣り場を洗い流して片付け、
16時22分に、随分早く回収にやって来た琴姫丸に乗り込んだのでした。
翌日、1匹しか釣りきれなかった価値あるイサキを捌いたところ、腹の中には美味そうな眞子が詰まっており、惨めな結果で終わった釣果が慰められたのは言うまでもありませんでした。
さぁ~、次のリベンジは何時、何処でやろうかな 




この日の仕掛け
ロッド : がまかつ がま磯 マスターモデル口太 F-53
リール : ダイワ トーナメント ISO 磯競技 LBD
道 糸 : 東レ 銀鱗®スーパーストロング エックス・オー 1.75号
ハリス : 東レ トヨフロン® トーナメント ガイア 1.7号
ウ キ : 釣研 全遊動EX-R (M) 0+ 釣研 潮受ウキゴム
鈎 : がまかつ A1 TKO 7~8号 or G-HARD V2 セレクトグレ 7~8号
ガン玉 : ゴム張りガン玉 G5~G3
仕掛け : ハリスの長さ竿一本の 全遊動釣法
最終更新日 : 2022-06-07