長い付き合いであるシマノの田中修ちゃんから何度も参加を打診されていたファイヤーカップ、コロナウイルスの影響で3年振りの開催となった14回大会に意を決して参加すべく延岡の自宅を出たのは29日午前1時前でした。
東九州自動車道に乗って30分も走ると気温は-4℃、一応ホッカイロ6枚を足と腰、肩に貼って万全の寒さ対策をしていましたが、風が強く吹いたら寒くなるんだろうなぁ~などと考えながら米水津に向かったのでした。
午前3時から受け付けが始まりましたが、修ちゃんやファイヤーカップのファンを中心に若い釣り人がズラッと並び、G杯やマルキュー、釣研などとの大会とはまた違った独特の雰囲気と熱気が漂っていました。
瀬割り抽選で私が引いた番号は29番で、 米水津に7隻もある渡船 の中からまたしても 「えびす丸」 だったのです。
これにはさすがに自分の目を疑うと同時に呆れました。

しかし今回引いた29番は渡船別では一番クジと同じなので、真っ先の瀬上がりとなります。
だとすれば、過去のG杯や東レ、その他の大会の時の「えびす丸」のテレトリーは 「ワニ」 一帯なので、真っ先に瀬上がりする私は30番を引いた人と二人で「ワニのハナレ(一番)」から竿を出すことになりそうです。
過去に全く結果を出すことが出来なかった苦手な「ワニ」一帯とは申せハナレであれば釣果は確実なので、期待は大きいと『捕らぬ狸の皮算用』にならぬよう思い馳せたのでありました。

が、しかぁ~し、「えびす丸」は私の想像と期待を裏切って横島方面に舳先が向くことはありませんでした。
ここで『捕らぬ狸の皮算用』は早くも儚く崩れ去ったのでしたが、まぁ~しかし「小貝バエ」も近辺の地磯近くの釣り場ではピカ一の釣り場なので期待を胸に仕掛けをセットして午前7時過ぎに沖側の釣り座から第一投を振り込んだのでした。
心配していた風もほとんど気にすることも無く、寒さも左程ではありませんでしたが、それでも朝のうちは指先が悴んで鈎を結ぶのも儘ならず、しばらくはサシエを鈎に装餌するのさえ苦労する冷たさでした。
向かいの島影は 横島 一帯。
朝の第一投目にいきなり竿を曲げて来たのは嬉しいマダイ、幸先よぴスタートを切ったのでした。
それからもクロやカワハギ、ウマズラハゲ、良型のブダイなどが竿を曲げてくれるのですが、クロは最大でも30センチ前後。
浅目のタナ、深目のタナ、磯際や遠投、サシエもオキアミ生、オキアミ加工エサ、剥き身やボイルなどを使い分けてあの手この手でサイズアップを狙ったのでしたが、前半の3時間半が終わってサイズアップはなりませでした。
8時50分に、最初はクロと思いわせる手応えで竿を曲げてくれたのは45センチサイズの イスズミ 、これがクロであってくれたらなぁ~と悔やまれる一尾でした。
がまかつの セレクトグレ 5号がこれ以上ない良い箇所にフッキングしていました。
当日撮った小貝バエの動画です。
釣り人は神奈川県藤沢から奥様と一緒に参加された増山博幸さん。
船着けに場所を交代した後半戦の潮止まりに昼飯を食べましたが、
潮は全く動かず、クロの気配はゼロ。
午後零時、2時の納竿を待たずして早々とギブアップしたのでした。

えびす丸さん、そしてえびす丸担当役員の田代さん、色々と世話様になりまして誠にありがとうございました。
田中修司火付け役による最後のお礼の挨拶。
こちらこそありがとうございました。
そしてその後、いきなりのトークショーには驚かされましたが、
修ちゃんの見事なエスコートにより曲がった腰で何とか無事に終わりましたが、この日参加された皆さん、当日は年寄りが生意気なことを喋りまして大変申し訳ありませんでした。

厳しい状況の中でキッチリと3匹をリミットメイクしてお立ち台に立たれた晴れの表彰者の皆さん。


第3位のレディースは何と、私と一緒に竿を出した増山さんの奥様である増山英恵さんで、100人以上の猛者を蹴散らしての第3位は驚くべく実に見事な成績だったのであります。




第14回ファイヤーカップに参加された皆さん。
素晴らしい釣り大会でした。
修ちゃん、運営された役員の皆さん、バックアップして頂いた米水津渡船組合の船長さん、そして参加された選手の皆さん方本当にお世話様になりましてありがとうございました。
皆様方のご健康とご健釣をお祈りいたします。

最終更新日 : 2023-02-04