4月6日16時46分、2023年一発目の男女群島に到着しました。
第一希望で瀬上がりを予定していた男島の「有田奥」には既に先客が竿を出していたので第二希望のハナグリ島の「ヤスナガ」へ向かうも、ここにも先客が。

そこで第三希望の「重箱」へ。
だがしかぁ~し、ここにも3、4人の釣り人が。

仕方なく選んだのが「ハナグリの壁(カベ)」。
お初の釣り場でしたが、ここに男女群島の第二の相棒となった桑原さんと二人で降りたのです。
右前方に「立神」を見るハナグリ瀬戸に面した釣り場で、後方に向かって25度近く傾斜したすこぶる疲れる釣り場でした。
こんな雰囲気の釣り場です。
男女群島には16時40分過ぎに着いたものの私たち二人がここに上がった頃には既に陽も西に沈み始めておりました。
18時10分過ぎ、急いで夜釣り仕掛けを準備します。
3月6日の男女群島女島の東風泊鼻の潮汐、この日は満月の大潮でした。

私は女島を向いて右側のワンド寄りの、斜面の一番付け根に釣り座を構え、午後6時30分頃にシバエビむき身をサシエに画像に見えるバッカンの下の瀬際に第一投を振り込みました。
右側には沈み瀬が張り出ており、これには最大限の注意を払ったやり取りが必要でした。
正面に見えるのが立神で、30年以上も前にアドベンチャーで行っていた頃の話ながら、ここの東から朝マズメの下げ潮に仕掛けを流していた時にアタリと同時にリールのベイルが瞬間的に吹っ飛んで行った苦い経験をしたことのある釣り場です。

そして一投目を投じた後のこと、な、何と一投目でいきなり竿を絞り込んできたのは
の縞模様も鮮やかなイシダイだったのです。

18時36分にスマホのシャッターを押した画像です。
19時30分、ハナグリの壁から見た幻想的な金星と木星の天体ショーに思わず竿を置いてスマホを向けました。
下方の灯りは、女島のクズレ辺りであろう釣り人のキャップライトの明かり。


午後9時、ハナグリの壁で想定外の一回目のドラマが起きました。
それまでぽつぽつと40後半のオナガが竿を曲げていたのですが、それはいきなりドカ
瞬間、デカい‼
こいれは間違いなく60を超すオナガだと確信しました。
しかし何か様子が変です。
60アップのオナガであれば竿をガンガン曲げながら右や左や沖に走るのですが、こいつはとにかく重々しく底に突っ込むばかりで一向に浮いてこなかったのです。
8号のハリスでどうにか浮かせて月明かりに照らされた魚体は茶色っぽく、アラであることが確認出来ました。
いったん浮かせた後は重いばかりでしたが、しかし予想以上に大き過ぎたのと足場が高かったこともあって60㌢枠のタモに中々納まらず、モタモタしながらも何とか無事に取り込めたのでした。

23時03分に撮った煌々と輝く月明かりに照らされた岩場の左上部には不気味な模様が。
午前4時50分、重箱へ定時の見回りに行ったブラック軍団の渡船が私たちのいるハナグリの壁に向かってやって来ます。
はて? ブラックカイザーの初日一回目の見回りは午前8時のはずなのですが❓
結局、やって来たのは前田船長が操船するブラックヘラクレスで、船には釣りファンの八ちゃん(八反田カメラマン)が乗っており、私がここにいたのをブラックカイザーの山見船長から聞いたようでわざわざ挨拶に来てくれたのでした。
そしてこの後の午前5時頃、まさしく想定外の二回目のドラマが再び起きたのです。
初めは根掛かりと思わせ、その後はウツボのような重さの獲物をブリ上げたのは
の伊勢エビでした。


相棒の平野さんは私の目の前で過去に何度か釣っていましたが、私は初めてのことで本当に驚いた想定外の外道でした。
日付が変わった3月7午前5時38分、立神の上空には西に沈んでいこうとする満月の月が明日も変わらずの好天を約束していたのでした。

最終更新日 : 2023-03-17
ブログ「価値ある一尾」の管理者のへの河童こと橋本敏昭と申します。
この度はコメントありがとうございました。
当方のピンボケや露出不適当な写真ですが、お役に立つのであればどうぞご自由にお使いください。