男女群島釣行録その2 の記事をアップしたのは3月17日でした。

日付が変わった3月7午前5時38分、立神の上空には西に沈んでいこうとする満月の月が明日の好天を約束していたのでした。

前述したように
の男女群島釣行録その2の記事をアップしたのは3月17日でしたが、その翌日から二日間西日本釣り博2023で小倉に行ったことやWBCの野球観戦に夢中になり過ぎて、その3をアップするのが遅くなってしまいました。

今回の男女群島釣行二日目の3月7日午前4時50分、取材でブラックヘラクレスに乗船していた釣りファンの八ちゃん(八反田カメラマン)と前田船長がわざわざ私たちが居た釣り場に嬉しい挨拶に来てくれたのでした。
そして、午前7時前には私たちが乗ってきたブラックカイザーが予定より1時間以上も早くやって来たのです。
一回目の見回りは午前8時の予定でしたので何事かと思っていると、山見船長が『橋本さん、小ザメのヘラクレスのお客さんが8時回収で帰るけど、乗る⁉』ってマイクで告げて来たのです。
昨年の男女群島釣行の時には日向市の 若本君が男女群島初挑戦で運よく小ザメから竿を出した のですが、今回私とペアを組んだ桑原さんはまだ小ザメには一度も乗ったことが無く、その時のことを羨ましがっていたこともあり山見船長の好意を喜んで受け入れさせて頂き、慌てまくって道具を片付けて小ザメへと向かったのでした。

実は初日の瀬上がり時、山見船長から『橋本さん、帆立に行く?それとも大ザメに行く?』と勧められていたのですが、大潮と言うこともあって初日の夜釣りは出来るだけ潮の緩むポイントから竿を出したかったので折角の申し出を丁重にお断りして、ハグリノの壁に瀬上がりした経緯があったのでした。
そして相棒の平野さんはと言えば、彼が口癖のように言っている大好きな 「荒磯カブリ」 に第一希望通りに岩本君とのコンビで降り立っていたのでした。

私たちが辞退した大ザメには韓国グループの3人が前日から竿を出しており、私たち二人を小ザメに降ろした後に釣った魚を船置きの大型クーラーに移したりエサの補給などをやり終え、
カイザーは女島の方へと走り去って行きました。
男女群島釣行二日目のこの日の潮汐、激流が川のようにガンガン流れる大潮でした。

小ザメから見た大ザメと、小ザメから初めて竿を出す桑原さんの嬉しそうな表情。
下げ潮の激流の中に一投目を振り込み、一投目から竿を曲げる桑原さん。
小ザメの記念すべき1匹目はサメ瀬にしては小振りの、しかも口太でした。
最高に嬉しい表情、やはり釣り人は釣ってなんぼですねぇ~。




惚れ惚れする下げの激流。
この中から日中でも60を超えるオナガ食って来るのですが、残念ながらこの日は50㌢止まりでした。

一投一尾の昼間の釣りを終え、疲れ果てて二人で晩飯タイム。
午後7時前、大ザメの岩陰の向こう、東の海上から昇る煌々と輝く満月は海面を眩いほどに明るく照らしていたのでした。
最終3月7日の潮は大潮の最終日。
結局、夜釣りでも朝マヅメの好時合いでも50㌢を大幅に超えるオナガは食ってこないまま、午前7時前には竿を畳んで道具を片付け、回収の準備を終えたのでした。
ちなみに夜釣りで私に重大なアクシデントが発生(
・
)したのでしたが、そのお話はその4(番外編)で。


女島をバックに思い出の一枚。
この風景はサメ瀬に乗った釣り人だけに与えられた特権と言うか、最も記念に残る一枚です。
桑原さん、今回も色々とお世話になりましてホントにありがとうございました。

ブラックカイザーは中通島沖を快調に疾走し、
12時45分、平戸大橋が見えてきました。
今回も60アップには見放されたものの、最高の天気と海況と釣果に恵まれた楽しい遠征で終えることが出来たのでした。
ブラックカイザーの山見船長、ポーターのお兄ちゃん、そして同船して頂きました姫路の山田さん他釣り人の皆さん、何かとお世話様になりましてありがとうございました。
12時50分、無事に田平港に帰港です。
想定外の獲物だった私のアラと伊勢エビ。
不満の表情ありありの平野さんのオナガは54.7㌢、それでもこれが私たち4人チームの今回の最大魚だったのです。
昔からの釣友で同じ東レのスタッフである兵庫県釣連盟会長で姫路市の山田 富士さんは60㌢を超える良型のオナガ2本取り込んでいましたが、ラインもハリスも東レのテストラインの6号だったそうです。
このテストライン、太号柄が無かった東レから近々発売予定だそうで、今から楽しみにしてるところです。

こうして、行と同じ熊本から高千穂ルートで延岡へと無事に帰って来たのでありました。
ちなみに、宮崎県の高鍋にもある山椒茶屋の熊本大津店で食べた晩飯の肉うどんは劇美味でした。
最終更新日 : 2023-03-28