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価値ある1尾

磯に立って51年。 これまでに幾度となく後悔や挫折、屈辱を味わい、喜びや悲しみ、感動など様々な経験をさせて頂きました。 釣りに夢中になっていた頃に生まれのが私の生涯のテーマとなった『価値ある1尾』です。しかし、古希を過ぎてからは釣りの話題もめっきり減ってしまい、テーマとは程遠い話題がほとんどになってしまいました。 老いぼれ釣り師の少しばかりの釣行記と身体のリハビリや孫の話題、旅の話題、つまらないボヤキなどを1年無休で綴っているブログです。

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2024-04-26 (Fri)  17:35

男女群島釣行記・2024その2

結局「ガメ瀬」では夜の八時頃に平野さんが実寸61㌢のオナガを取り込むなど大いに期待の持てる夜釣りだったのですが、不運にも朝までやれずに翌11日の未明には後ろ髪を引かれる思いで強制撤収となったのでした。

と言うのも、21時頃から徐々に南の風が強くなり、日付が変わる頃には時折り飛沫まで被るようになって来ていまして、強まる一方の南風に『このままだと撤収になるかもしれないなぁ~』と思いつつ、「女島のスベリ」の手前に停泊していたブラックヘラクレスの様子を窺い乍ら夜釣りをやっていたのです。

幸いなことにブラックヘラクレスは目と鼻の先で投錨停泊していましたのでので船の動きは一目瞭然でした。

果たして思っていた通り、船の灯りが一斉に点灯してヘラクレスのエンジン音が南風に乗って響き渡って来たのです。

私たち3人は船に灯かりが点ると同時に道具を片付け、強制撤収に備えるべく準備をして待ったのでした。

この時点で私の釣果は一桁で最大サイズも48㌢しかありませんでしたが、他の二人は数は出なかったのの、平野さんは数年振りとなる念願の60㌢越えのオナガを釣り上げ、桑原さんも自己記録更新となる58㌢のオナガを仕留めていたのでした。  

予想通りにヘラクレスは錨を上げて船首を南に向け「サメ瀬」「下の赤瀬」「針子島」方面に行ってサーチライトで照らすなどした後に「ガメ瀬」にやって来ました。

『橋本さん、変わっとこうかぁ~』と前田船長がスピーカーで告げて来たのでした。

11日の午前4時前頃だったでしょうかね、平野さんが一人で「石塚の鼻」に一人で瀬上がりし、


私は桑原さんは「ヤスナガ」に下りたのでした。

私は「ヤスナガ」からは昨年も竿を出して良い釣果に恵まれましたし、過去10回以上は竿を出して来た実績も申し分なく、その度に男女群島らしい確実な釣果を収めて来ていましたので当然ながら、今回も期待感一杯の瀬上がりだったのでした。

ところが瀬上がりしてから明るくなるまでの夜釣りでは二人で一桁のオナガしか釣れない上にサイズも大きくて40後半、期待の朝マズメも撃沈状態で日中の仕掛けにチェンジしたのでした。

およそ「ヤスナガ」の実力とは違うポツリポツリの貴重なアタリを捉える桑原さん。

11日の昼の見回りで、「イナマスのタンポ」に瀬変わりの釣り人を下ろすブラックヘラクレス。

私たちの釣り場にも見回りでやって来ました。

この時に船に置いている大型のクーラーボックス(イグロー94ℓ)に釣っていた魚を入れるのですが、今回は「ヤスナガ」では信じられないことに数匹のオナガしかストックすることが出来なかったのでした。

『次は5時頃見回りに来ますねぇ~』と告げて次の磯へ向かって行ったブラックヘラクレス。

私はこの見回りの時に『今夜は雨が降るようなことをNHKラジオの天気予報が報じているので、もしかしたら5時の見回りの時に船に乗って寝るかもしれない』とポーターの多久島さんに告げていたのでした。

「ヤスナガ」から眺めた「石塚の鼻」。

その「石塚の鼻」で平野さんが一人で竿を出し、時折りタモデ掬っているのが確認出来ました。

逆に「ヤスナガ」の我々を平野さんが石塚の鼻から撮っていました。

普段、こんなことはあまりやらない人なんですが、お互いこんなに暇だったんですねぇ~。

大潮の干潮時には釣り座がこんなに高くなるので6mのタモでやっと掬うことになり、入れ食いする時には取り込みだけでもヒジョーに疲れます。

で、私は4時過ぎには釣りを諦めて片付けをやりながら5時の見回り便を待ち、「石塚の鼻」からやって来た平野さんと入れ替わりで11日の17時には船に乗り込んだのでした。

11日夜の晩飯は前田船長から焼き肉をご馳走になり、ハイボールやワイン、日本酒などを飲みながら船からのライトタックルでのアラ釣りを見物しつつ快適な時間を過ごしていましたが、そのアラ釣りで京都の宮本さんが20キロ近いアラを仕留めたのでした。

いやぁ~、その時のやり取りは迫力満点でした。

この釣りあげられたアラを見納めにベッドに潜り込んだ私はあっと言う間に意識が飛んでしまったのでした。

『橋本さん、磯に上がって釣りをしますか 
と呼びかけるポーターの多久島さんの呼び掛けで目を覚ましたのは12日の午前4時前、しかし疲れ果てていたのと、ワインの飲み過ぎで二日酔いに陥ってしまっていた私にもはや磯に立って竿を振る気力は残っておらず、再び私は毛布をかぶって目を閉じたのでした。

「ヤスナガ」の平野さんと桑原さんを迎えに行って回収したのは4月12日午前8時23分でしたが、やはり今までに経験したことの無いほどの最悪の釣果だったそうです。


「石塚の鼻」側(南側)から見た「ヤスナガ」。
干潮時には一段下の足場から竿が出せますが、海苔で滑るので注意が必要です。


4月に入るとあちこちにこんな流れ藻が漂うになり、

酷い時には潮の流れによっては釣り場の前に溜まって釣りにならないこともあれば、最悪の場合はやり取り中にラインが絡まって獲物をバラスだけではなく、仕掛けまで流してしまうことにもなりかねますので流れ藻と言えども注意が必要です。


釣り人全員の回収を無事に終え、12日午前8時44分、男女群島男島の「北村瀬」の横を通過、

「上の赤瀬」を横に見ながらブラックヘラクレスは田平港に向かってエンジン全開です。



11時54分、平戸大橋が見え、

12時ジャスト、3時間16分であじか磯釣センターに無事に帰って来ました。

事務所で支払いを終えたらあじかの風呂に浸かって三日間の疲れとアカを洗い流し、14時に延岡に向かって出発、

途中、大津の国道57号線沿いにある「山椒茶屋」で晩飯を食って、

19時53分、延岡へと無事に帰って来たのでした。

今回の私の釣果は19匹、サイズは「ヤスナガ」で釣った50㌢ちょいで終わり、2024年一回目の男女群島釣行は大いに消化不良のまま終わってしまったのでした。

釣果は良くなかったものの、いつもお裾分けしている皆さんに今年も新鮮なオナガをお裾分けすることが出来たし、我が家でもサシミの他、


アラの煮付けを美味しくご馳走になれたので良しとして、釣行記を終わらせて頂きます。

平野さんが「ガメ瀬」で取り込んだ実寸61㌢のオナガ、これで延岡磯研やGFGなどの他今年の年間大物賞は総ナメしそうですね。    

ちなみに、その後も毎日潮周りと天気予報を確認しながら次回の釣行機会をうかがっていますが、4月26日現在延岡を出発するチャンスに恵まれておりません。


最終更新日 : 2024-04-26

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