この日島野浦の沖磯にやって来たのは第八大黒丸一船のみ。 

千津丸も琴姫丸も沖磯には走らず、瀬割りのジャンケンをせずにいきなり地方寄りに回ったのです。
如何に島野浦のクロの食いが悪いのかを如実に物語っている珍しい出来事でした。
このため大黒丸は「平バエ」や「丸バエ」、「シオフキ」の東と西、「福原バエ」などの1級ポイントにゆっくりと釣り人を降ろし、降ろし終えると私たちは南浦方面へと向かったのでした。
この日のメンバーは下関の福嶋さんと宮崎の武市さん、同じく吉田くん、それに私の4人。
当番瀬の 「スズキバエ」 に延岡磯研の上田、小林会員と友人が午前7時に3人で瀬上がりし、
「米バエ」に甲斐さん夫婦と息子さんが3人で瀬上がりしました。
そして私達4人がこの日の大黒丸では最も地方寄りになる 「ナガハエ」 に、7時25分に瀬上がりしたのでした。
この日は、日の出時に多少の雲は広がっていたものの心配していた風も吹かず先ず先ずの釣り日和で、後は40アップのクロさえ釣れてくれれば、文句無しの島野浦での初釣りになる予定だったのであります。 

2022年のお神酒の奉納も元旦の初日の出拝観の日に引き続き、大分での初竿の儀、この日と三回目。
この日も島野浦での一年間の安全釣行と必要に応じたそこそこの釣果、我が家の無病息災などを祈願してお神酒を注がせて頂き、
この日同礁した福嶋さん他4人全員が何事も無く釣りが楽しめ、みんなに良型のクロが一匹ずつ釣れますように、お願申し上げたのでした。 

この日は小潮の初日で、満潮が土々呂の潮汐で10時52分、干潮が16時59分でした。
足下のマキエには トウゴロウイワシ が群がり、マキエを打ったウキの周りにはデカイボラが数匹の群れでウロウロと。
魚の活性は先ず先ずのようで、一投毎にサシエを盗られ、たまに鈎掛かりするのは手の平クラスのコッパグロ。
昨年末に島野浦のニノハエで執り行った 納竿の儀 の時のコッパも居なかった時に比べればまだマシでしたが、しかし幾ら何でもこれではねぇ~です。 

沖を狙っても、深いタナを狙っても、赤エビのムキミで狙ってみても、サイズアップしてくれない口太でしたが、
Blue Eye Perch (青い眼のパーチ)と呼ばれるこの魅惑的なブルーの瞳に『あんちゃんを連れて来い』とお願いしながら優しくリリースしてあげるのでしたが、
釣れて来たのは最大でこのサイズ、28㌢前後でしかありませんでした。
弁当を持って見回りに来た大黒丸に乗って他の釣り場の状況を尋ねる吉田君でしたが、どこも芳しくないとの事でした。
武市さんも海面をじぃ~っと観察して攻略法を組み立て、
狙い違わず見事に食わせました。 

しかぁ~し、この表情はバリ。
立て続けに食わせましたが、残念ながらこれもバリで、
さすがに気落して一服です。
私も掛けました。
この引きからは間違いなく良型の口太と思って、
腰を落とす私独特のやり取りで攻撃を躱して取り込みましたが、これもバリ。
こうして島野浦での初釣りもクロの顔を見ることなく竿を畳み、落胆の色を滲ませながら回収の船を待ったのでした。
この日竿を出したナガハエ。
地寄ながら、季節によって良型の口太はもとよりチヌやイサキ、マダイ、シブダイなど豊富な魚種が狙える好釣り場です。
この日唯一私が28㌢前後の口太2匹を釣った仕掛け。
ロッド : 釣研 フロートマスターTZ・ZENYUDO 5.3m
リール : ダイワ ダイワ 17 IMPULT 競技 LBD
道 糸 : 東レ 1.5号
ハリス : 東レ トヨフロンスーパーL・EX ハイパー 1.5号
ウ キ : 釣研 全遊動EX-R(S) 0+ 潮受ウキゴム
鈎 : がまかつ 競技グレ 4号 or セレクトグレ 5号
サシエ : オキアミ生、ボイル、くわせオキアミスーパーハード 、深海エビ(赤エビ)のムキミ
さぁ~、次は門川若しくは北浦での初釣り、いつ40アップが釣れることやらです。
最終更新日 : 2022-01-13